成年後見制度とは

柳原法律事務所(東京都武蔵野市)|成年後見制度とは

  1. 柳原法律事務所 >
  2. 相続に関する記事一覧 >
  3. 成年後見制度とは

成年後見制度とは

認知症高齢者や知的障害者などの判断能力が十分でない者を保護するための制度を成年後見制度といい、成年後見はさらに後見、保佐、補助の3種類に分けられます。成年後見とは、成年者(被後見人)が通常備えているべき判断能力を欠く場合に、家庭裁判所の審判を経て後見人、保佐人または補助人を付け、その者が本人の財産管理等を代理したり、サポートして、本人の利益保護を図る制度です。

では、後見人はどのような行為を行うことができるのでしょうか。後見人となった者は、被後見人の財産上の利益を保護するために必要な財産管理権と、各種法律行為の代理権を有します。具体的には、身上監護に関する事務と、財産の管理に関する事務を行うこととなります。

身上監護に関する事務とは、介護、生活の維持、住居の確保、医療、教育などの、生活や療養看護についての契約締結行為を指します。これにあたっては、後見人は被後見人の意思を尊重し、その心身の状態や生活状況に配慮しなくてはならない旨法定されているため、被後見人の意思を可能な限り汲み取った行為をなすことが要請されています。

また、一身専属事項の法律行為は含まれないため、後見人は婚姻や離婚、相続、養子縁組、遺言に関する法律行為をすることはできません。

そして財産の管理に関する事務とは、その名のとおり、被後見人の財産を管理する行為を言い、後見人は財産管理の権限を有し、義務も負います。

なお、後見人は上記の行為を代理することができますが、一方で被後見人自身のした法律行為については、日用品の購入といった日常生活に関する行為を除き、後見人により取り消すことができます。

柳原法律事務所は、東京都武蔵野市、杉並区、渋谷区を中心に、東京都(23区外も含む)にお住いの皆様から、個人のお客様の場合は離婚、男女問題、相続、不動産、一般民事事件、法人のお客様の場合は主に顧問契約にかかるご相談を承っております。お困りのことがございましたら、当事務所まで是非お気軽にご相談ください。最適な解決方法をご提案させていただきます。

柳原法律事務所が提供する基礎知識

  • 公正証書遺言があってももめるケースとは?対策も併せて解説

    公正証書遺...

    遺言書には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類があります...

  • 裁判離婚

    裁判離婚

    離婚裁判のだいたいの流れは、原告(離婚の訴えを提起した方)が訴状を提出...

  • セックスレスを理由に離婚できるか?

    セックスレ...

    セックスレスなどの性の不一致を理由に、離婚ができる場合があります。 ...

  • 相続人の調査(戸籍収集)

    相続人の調...

     遺産の相続が開始した後、他の相続人と遺産分割協議によって相続財産を分...

  • 財産分与

    財産分与

    「財産分与」とは、結婚生活中、夫婦で協力して築き上げた財産を、離婚の際...

  • 遺産分割

    遺産分割

    遺産分割とは、相続人(遺産を相続する人)が複数人存在する場合、被相続人...

  • 浮気相手への慰謝料請求

    浮気相手へ...

    婚姻状態にある夫婦の一方が不倫をしてしまった場合に、浮気相手から慰謝料...

  • 相続・遺言

    相続・遺言

    人が亡くなると相続が発生します。  小さいころは仲が良かった兄弟姉妹が...

  • 遺留分・遺留分侵害額請求(旧:遺留分減殺請求)

    遺留分・遺...

    遺留分とは、民法で定められている一定の相続人が最低限度相続できる財産の...

ページトップへ